トップニュース第34回日本産業衛生学会全国協議会にて「オンラインカウンセリングを活用した社員向けセルフケアの有効性についての予備的研究」を発表

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トップニュース第34回日本産業衛生学会全国協議会にて「オンラインカウンセリングを活用した社員向けセルフケアの有効性についての予備的研究」を発表

第34回日本産業衛生学会全国協議会にて「オンラインカウンセリングを活用した社員向けセルフケアの有効性についての予備的研究」を発表

当社の代表取締役 松本良平は、2024年10月3日(木)から5日(土)にかずさアカデミアパークで開催された「第34回日本産業衛生学会全国協議会」において、「オンラインカウンセリングを活用した社員向けセルフケアの有効性についての予備的研究」を発表しました。本研究は、オンラインカウンセリングが従業員のメンタルヘルスセルフケアに及ぼす効果を検証したものです。

■発表の要点
演者:松本良平(株式会社マイシェルパ・京都府立医科大学大学院精神機能病態学)
演題:オンラインカウンセリングを活用した社員向けセルフケアの有効性についての予備的研究

■研究概要
本研究では、オンラインカウンセリングを利用した従業員の気分の変化を測定しました。
カウンセリング利用前後の気分を100段階で評価するスライドバーを用いた結果、次のデータが得られました。

・カウンセリング前の平均値: 42.8 (標準偏差=27.7)
・カウンセリング後の平均値: 70.7 (標準偏差=19.3)
・気分スコア: 平均27.9ポイント増加 (p<0.001)
・効果量:Cohen’s d=1.07(95% CI: 0.91-1.23)

■考察
本研究では、気分スコアは平均27.9ポイント増加し、p<0.001と統計的に有意な改善が見られ、オンラインカウンセリングが社員の気分改善に有効であることが示されました。効果量が1を超え、極めて大きいことから、統計的にも臨床的にも意義のある水準と考えられます。

【調査概要】
調査実施期間:2024年5月1日~2024年7月15日
調査対象者:マイシェルパ契約企業の従業員(オンラインカウンセリング利用者)
有効回答者数:221人

注1)標準偏差(Standard Deviation)は、データのばらつきを示す指標で、データが平均値からどれくらい離れているかの程度を示します。
注2)「Cohen’s d」は群間差についての効果量の一つで、平均値の差をプールされた標本標準偏差で割って標準化したものです。統計的に有意か否かを判断する統計学的手法です。

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