導入事例
一般社団法人しゃりのいえ様ご利用事例「保育業界こそメンタルヘルスケアが重要。カウンセラーの質を重視して導入を決めた」


会社名 | 一般社団法人しゃりのいえ |
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業種 | 保育園(千葉県市川市で認可保育園を3園運営) |
従業員人数 | 62名(令和7年2月現在) |
導入の背景
・職員が定着するためのメンタルヘルスケア・サービスを探していた。
施策・戦略
結果・成果
・保育業界で先行して導入することによる園の差別化。
一般社団法人しゃりのいえは、千葉県市川市で認可保育園を3つ運営しています。
現在は、0〜1歳児(定員16名)のしゃりっこキッズ保育園、2〜5歳児(定員40名)の北国分駅前しゃりっこ保育園、0〜5歳児(定員40名)の北国分駅前第二しゃりっこ保育園の3園を運営しています。(令和6年12月現在)
園長の武藤様に、導入背景や導入の決め手、今後の活用方法などを伺いました。
武藤様がどんなことを担当しているか教えてください。
武藤:
一般社団法人しゃりのいえが運営している3つの保育園のうちのしゃりっこ保育園の園長をしています。以前は理事長も兼務していましたが、いまは園長として園の運営に専念しています。
現在3つの保育園に通っている園児は111名、職員は62名です。そのうち50名ほどが保育士で、20代〜50代まで幅広い年代の方がいらっしゃいます。男性保育士が3名、それ以外は女性で、女性が大半を占める職場です。
当園は保育士の自由度が高く、明確なキャリアパスを構築していることが特徴です。保育園は毎年の行事や内容が固定化しがちですが、当園では保育士自身に企画やアイデアを出してもらっています。そうした自主性の高い保育環境を実現しているおかげか、若手が定着しやすい環境です。

「マイシェルパ」をご検討・ご導入いただいた背景、当時抱えていた悩みを教えてください。
武藤:
導入を検討した背景には、管理職の負担軽減と入職間もない職員の定着があります。
これまで職員のメンタルケアは管理職にお願いしていました。しかし、悩みの原因は仕事だけではありません。プライベートなことで落ち込んでいる場合、管理職員がどうアドバイスしたら良いのかで悩んでしまいます。管理職はカウンセラーではありませんので、素人同士が話し合っても解決せず、管理職の心理的負担が増えるだけでした。
また、入職間もない保育士に対してのケアも必要だと感じていました。保育士の採用はほぼ100%人材紹介会社経由です。人材紹介会社には、健康面に問題のない方を希望している旨をお伝えしていますが、結果として、メンタル面で少し不安のある方が入職されることもあります。
そのような場合、本人にやる気があっても体調が追いつかず、結果として3〜4ヶ月で退職されるケースも見受けられます。
保育士は早出・遅出というシフト制の働き方なので、短期間で保育士が辞めてしまうと現場はシフト変更を余儀なくされて大変です。当園は、国が定める保育士の配置基準の2倍くらいの人員を確保していますので、保育士不足になることは絶対にありませんが、現場の負担増は避けられません。
管理職、一般職員、入職間もない保育士でそれぞれ悩みは違いますので、逃げ場というか悩みを話せる第三者が必要だと感じていました。
どのように「マイシェルパ」に決められたのですか?
武藤:
福利厚生の一環として保育園のメンタルヘルスケア・サービスを探していたのですが、インターネットでは私が思い描く会社やサービスが見つかりませんでした。その時、幕張メッセで人事系のEXPOが開催されると聞き、訪問してみたのです。
そこで何社かお話を聞いた中には、システムの見栄えがよさそうに見えたり、相談相手が300人以上の中から選べてすごいなと思うサービスはあったのですが、肝心のカウンセラーが民間資格の方ばかりなことに引っかかりを感じました。
その中で「マイシェルパ」は、国家資格である公認心理師または臨床心理士の資格を持つ専門家のみがカウンセラーだと聞いて、好印象を持ちました。以前から臨床心理士さん達と一緒に活動をしていたり、友人が臨床心理士だったりしたせいか、資格の大変さや重みのようなものを知っていたからかもしれません。
相談相手は公認心理師または臨床心理士が望ましいと考えていたので、カウンセラーの質を重視して「マイシェルパ」が良いと思いましたし、サービスの金額も想定よりリーズナブルでしたので導入を決めました。
どのように「マイシェルパ」の利用・導入を進めていきましたか。
武藤:
「マイシェルパ」の導入から2ヶ月経ちましたが、さらに利用をして欲しいと考えています。全職員に導入アナウンスを行い、30分のオンラインセミナーを複数回にわけて実施しました。
職員の方は責任感が強く、「自分でなんとかしよう」と一人で抱え込んでしまう場面が多いように思います。
私は、相談することはひとつのスキルだと考えています。困ったらみんなに相談して周りを巻き込んでいけば良いと思うのです。
「特に悩みも無いけど話してみる」というスタンスで良いので、まずはカウンセリングを体験して、これからどんどん相談することに慣れて欲しいと思っています。

今後どのように「マイシェルパ」を活用していこうと考えていますか。
武藤:
「マイシェルパ」の導入により期待している効果は2つあります。
1つ目は、安心して働ける職場環境作りです。
導入の背景に管理職員の負担軽減を挙げましたが、これまではプライベートな悩みを職員の個人LINEへ夜中に送ってくるという事例もありました。園では個人LINEは交換しないよう伝えているのですが、悩み相談された方は断りづらいし対応に困りますよね。
そんな時「マイシェルパ」を利用してね、と言えることは双方にとって安心材料になります。相談したい方は専門職のカウンセラーが対応してくれて心が軽くなり、これまで相談されてきた方は肩の荷がおります。「自分たちだけで完結しなくて良い」という気持ちになれることの価値は大きいです。
仕事内容や職場の人間関係、家庭やプライベートなことなど悩みは人それぞれです。「知り合いには話しづらいけど他人には話せる」ということも多いと思いますので。
2つ目は、業界内での差別化です。
待機児童の問題が叫ばれるようになり、これまで社会福祉法人しかできなかった保育園運営が民間企業やNPOでも可能になりました。市川市も規制緩和が進み、この10年で保育園は3倍に増えて待機児童問題は解消しつつあります。しかし、これからは少子化の時代です。今後、子どもの少ない地方や小規模保育園はM&Aが進むのではないかと、個人的には思います。
そのような変化の中で生き残るには、他と同じことをやっていてはダメです。たとえば、経営にICT(情報通信技術)を取り入れてペーパーレス化をしました。保育士を育成して長く働ける環境を整備するために、キャリアパスの構築や福利厚生の充実も進めています。その一環で「マイシェルパ」の導入も決めました。
現状、職員のメンタルヘルスケアをやっている保育園はほとんどありません。それ以前に、メンタルヘルスを知らない経営者が多いです。私は保育業界にこそ必要なシステムだと考えています。
業界内でいち早くメンタルヘルスケアを取り入れて差別化をはかり、優秀な保育士の確保と育成につなげていきたいです。
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CONTENTS
・従業員の健康を意識すべき背景と世の中のトレンド
・経営視点で見るメンタルヘルスケアの必要性
・メンタルヘルスケアを行うメリットと行わないデメリット
・サービスのご案内・事例紹介